ある著名な海外写真家のオリジナルプリント現物を間近で見た時、その美しさに驚き感動しました。
それは、モノクロのプリントでしたが、「黒」と「階調」の美しさを今も忘れません。
オリジナルプリントは写真家自身が焼くか、写真家ご指名の専門の職人が焼いていたと聞きます。
オリジナルプリントは写真家の作品そのものですから、こだわり尽くした事は想像に難くありません。
当ブログの写真は、それとは比較にすらならない、完全に趣味、自己満足の写真です。
カラーで色調を表現することは、私にとって、さほど難しくはありません。
モノクロの再現の方がスキルを必要とします。
モニターでモノクロ写真の本来の美しさを伝えることは不可能でしょう。
プリントでなければ、あの再現に近づくことはできません。
現実的には、インクジェットプリンターになるでしょうから、
プリンターは?
インクは?
用紙は?
階調は?
・・・・と、オリジナルプリントの夢は膨らみます。
撮影の実力はさておき、僕の写真の唯一のこだわりは、特定の名所などの対象でなく、何気なく「美しい」と感じるシーンを撮っています。
色調は、「色」の主張は抑え、「階調」をメインに再現しています。
ですので、「おー」とか、「キレイ!」のような見映えしない、非常に地味な写真です。
そんな写真ですが、もし・・・、万が一・・・、何かを感じて頂けましたら幸いです。